「書けない」のは、実績不足ではなく、自己理解不足だけ。


【キャリアコンサルタント相談の価値⑧】「診断」ではなく「共創」という関係性


キャリアコンサルタントに相談してみたい。

でも、心のどこかで不安がある。

「上から目線で指導されるのでは?」

「正論で詰められて、余計に落ち込みそう」

「“あなたはこうすべき”と決められるのが怖い」

この不安は自然です。

相談に行く人が弱いわけではありません。

むしろ真面目で、きちんとしたい人ほど、そう感じやすい。

ここで、ひろキャリアデザイン工房の結論を先に言います。

キャリアコンサルタントは「診断する人」ではありません。

相談者が主役で、キャリアコンサルタントは“一緒に作る人”です。

私はこの関係性を「共創」と呼びます。

1. なぜ「上から目線が怖い」と感じるのか(評価される場の記憶)

キャリア相談は、どうしても“評価される場”に見えやすいです。

学校では先生が評価し、会社では上司が評価し、面接では企業が評価します。

この記憶があると、「相談」でも無意識に身構えます。

転職活動中なら、なおさらです。

落ちた回数が増えるほど、心は疲れます。

疲れているときほど、人は“正解”を求めます。

そして正解を求めるほど、「間違えたら怒られる」という恐れが出ます。

だから「上から言われそう」は、自然な反応です。

2. キャリアコンサルタントは「診断」しない(決めるのは相談者)

キャリアコンサルタントがやるべきことは、人格評価でも、進路の決定でもありません。

意思決定をするのは相談者です。

役割は、整理、問い、選択肢、判断の支援です。

状況を言葉にして優先順位を見える化し、迷いの原因を分解し、事実に戻します。

そして、狭くなった視野を広げ、決めたことを「自分の言葉」で説明できる状態に整えます。

逆に、やらないことも明確です。

「あなたはこうすべき」と強制しません。

「向いている/向いていない」で決めつけません。

相談者の事情を無視して正論を押し付けません。

共創は、“対等な関係”を前提にします。

3. 共創で起きること(材料→命名→翻訳→鏡)

共創は、ただ優しいだけの雑談ではありません。

「納得できる判断」を作るための作業です。

ひろキャリアデザイン工房では、自己PRや転職方針を次の順番で整えます。

(1)材料(事実)を一緒に拾う

相談者が「大したことない」と捨てている事実を、丁寧に拾います。

抽象語ではなく、行動・結果・再現性・他者反応です。

例:

  • 行動:月末締め前に未回収資料を一覧化して先回り確認
  • 結果:差戻しが減り、締め日にバタつかなくなった
  • 再現性:期限と優先順位を付ける手順を固定
  • 他者反応:「安心して任せられる」と言われた

(2)強みを命名する(社会人基礎力の「〜力」)

事実が揃うと、強みは“思いつき”ではなく“説明”になります。

強みは、社会人基礎力の「〜力」で命名します。

例:状況把握力、計画力、課題発見力、働きかける力、実行力など。

(3)企業メリットに翻訳する

次に「企業にとって何が助かるか」に翻訳します。

ミスが減る。

手戻りが減る。

認識ズレが減る。

納期が守られる。

属人化しにくくなる。

(4)鏡で整える(盛りすぎ/過小評価の調整)

最後に、言い過ぎていないか。

逆に弱くしすぎていないか。

事実ベースで整えます。

この工程を通ると、自己PRは「暗記する文章」ではなく「理解して説明できる材料」になります。

だから、相談者の中に“確信”が残ります。

4. 実例:テンプレの違和感が消え、「自分で決めた」感が残る

Before

テンプレを当てはめた自己PRに違和感がある。

「面接で突っ込まれたら崩れる」と怖い。

自分の言葉になっていない。

After

冒頭3行を自分の言葉で言える。

深掘り質問(何を/どの順番で/なぜ)に答えられる。

「自分で決めた」納得感が残る。

共創の価値は、強い文章ができることだけではありません。

「自分で決めた」と思えることです。

この納得感があると、次の行動が続きます。

まとめ|共創は、納得できる判断を作るための関係性

キャリア相談は、診断や指導の場ではありません。

相談者が主役で、キャリアコンサルタントは伴走者です。

材料を拾い、強みに命名し、企業メリットに翻訳し、鏡で整える。

そのプロセスが、納得感と行動を生みます。

CTA|不安ごと話して、整理から始める

不安があるなら、その不安ごと話してください。

守秘義務のある場で、評価ではなく整理から始めます。

30〜60分で、状況整理→材料回収→強み命名(〜力)→翻訳→冒頭3行まで整えられます。


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